ライフプラン表で未来を可視化する方法
~「なんとなく不安」を数字で“見える安心”に変える~
◆ 「このままで大丈夫?」という不安
「教育費・住宅ローン・老後資金……いくら必要なんだろう?」
「今の貯蓄ペースで、将来本当に足りるのかな?」
多くの人が感じているこの“不安”。
でも、その正体は「数字で見えていないこと」から生まれています。
そんな時に役立つのが ライフプラン表(人生設計表)。
FP相談でも、最初に必ず作る「家計の未来予想図」です。
◆ ライフプラン表とは?
家族構成や収入・支出・貯蓄・イベントを年ごとに並べて、
“将来のお金の流れ”を見える化する表のことです。
たとえばこんな項目を入れます
- 年齢・家族構成
- 収入(給与・ボーナス・年金など)
- 支出(生活費・教育費・住宅費など)
- 貯蓄残高の推移
- 大きなイベント(住宅購入・車・留学・老後)
これを作るだけで、
「いつ・どの時期に・いくら必要か」がハッキリ見えます。
◆ たとえばこんなケース
共働き夫婦(夫38歳・妻36歳・子ども2人)の家庭。
世帯年収900万円、毎月の貯蓄は5万円。
このままのペースでいくと
| 年齢 | 主なイベント | 貯蓄残高 |
|---|---|---|
| 45歳 | 長男の中学入学 | 600万円 |
| 52歳 | 長男大学進学・次男高校 | 150万円 |
| 60歳 | 定年退職 | ▲200万円(赤字) |
つまり、「教育費ピーク時に資金が足りない」という現実が見えるんです。
でも逆に言えば、
早めに対策すれば間に合うということ。
◆ ライフプラン表で得られる3つのメリット
① お金の見通しが立つ
→ 「いつ・どの時期に・いくら必要か」が数字で把握できる。
→ 不安が“漠然”から“明確”に変わる。
② 優先順位がつけられる
→ 教育費・老後・住宅ローン、どこに重点を置くべきかがわかる。
→ 「今、何から始めればいいか」が判断できる。
③ 目標が“行動”に変わる
→ たとえば「年間60万円貯めよう」ではなく、
「毎月5万円積み立てて18年後に大学費用を確保」といった
現実的な行動プランに落とし込める。
◆ ライフプラン表を作るステップ
1️⃣ 家族の年齢・イベントを書き出す
(住宅購入・子どもの進学・老後など)
2️⃣ 現在の収入・支出・貯蓄額を整理する
(毎月の生活費・ボーナスの使い方を含めて)
3️⃣ 年ごとの収支を計算し、グラフ化する
→ Excelやシートを使って、赤字・黒字の年を確認
4️⃣ 赤字になる年に対して対策を立てる
→ 保険・投資・貯蓄・ローン繰上げなどで調整
◆ 実際に見えるとどう変わる?
ある40代夫婦は、
ライフプラン表を作ったことで「教育費が大学入学時に集中する」と気づき、
それまで貯金だけだった資金の一部をつみたてNISAに移行。
結果、10年後に予定より200万円多い教育資金を確保できました。
数字で未来を見ると、
「焦る」から「備える」へ、行動が変わります。
◆ FPが伝えたいこと
ライフプラン表は、未来を予測するツールではなく、
“家計の地図”をつくるための道具です。
作った瞬間に正解が出るわけではありません。
でも、「このままでいいのか」「何を優先すべきか」を
家族で話し合える“共通の基準”になります。
数字で見る未来は、こわくありません。
むしろ、「いま、何をすればいいか」を教えてくれます。
あなたの家計で希望プランは実現できる?
「今の収入で老後・教育・住宅、全部まかなえる?」
「将来の赤字がいつ起きるかを見てみたい」
そんな時は、現状の家計で希望プランが実現できるかを無料でシミュレーション。
数字で未来を見れば、不安は“行動のヒント”に変わります。


