「18年後に後悔しない」お金の準備法
~学資保険より効果的な教育費の貯め方~
◆ 「学資保険に入ってるから安心」…本当に?
子どもが生まれると、まず考えるのが教育費。
とりあえず“学資保険”に入っておけば安心、と思っていませんか?
実は、今の低金利ではほとんど増えないのが現実。
10年以上かけても利回りは0.2〜0.5%程度。
インフレが進むと、実質的な価値はむしろ目減りしていることもあります。
◆ 学資保険のメリット・デメリット
メリット
・強制的に貯められる
・親が亡くなった場合、保険料が免除される
デメリット
・途中解約で元本割れ
・インフレに弱い
・利回りが低い
つまり、「貯金の代わりにはなるけど、増やす仕組みにはならない」ということ。
◆ 教育費は「いつ使うか」で分けて準備する
FPとしておすすめなのは、**「10年以内」と「10年以上先」で分けて考える」**方法です。
●10年以内に使う教育費 → 貯蓄・積立で準備
小・中学校でかかるお金、塾代、入学費用などは、確実に必要になるお金。
これはリスクを取らず、定期預金や積立預金などで“確実に残す”のが基本です。
● 10年以上先の教育費 → 投資で育てる
高校・大学の入学費、留学資金など“先の支出”には、
時間を味方につけて投資信託などで運用するのが効果的。
たとえば、月2万円を18年間積み立てた場合──
- 学資保険(利回り0.3%):約440万円
- 投資信託(年利3%想定):約560万円
同じ積立でも、120万円以上の差になります。
◆ FPがおすすめする教育費のバランス
1️⃣ 10年以内に使う分 → 定期預金や積立預金で確保
2️⃣ 10年以上先に使う分 → つみたてNISAなどで運用
3️⃣ 保険で貯めるより、「目的と時期で分ける」
“いつ使うお金か”を意識するだけで、貯め方の正解が変わります。
教育費をすべて学資保険にまとめてしまうのは、動かせないお金を増やすリスクにもなります。
◆ FPからのひとこと
教育費は、時間をかけて準備できる“計画しやすいお金”。
だからこそ、「時期」と「手段」を分けることが大切です。
10年以内は守る、10年以上先は育てる。
このバランスがとれると、将来の不安が数字で小さくなります。
焦らず、仕組みで増やしていきましょう。
「学資保険だけで大丈夫?」と思ったら
「子ども2人分、どうやって貯めればいいの?」
「途中で見直すタイミングが分からない」
そんな方は、FP豊岡さおりがライフプランに沿ってシミュレーションします。


