共働き家庭の家計管理術
~お金を“貯める家”と“貯まらない家”のちがい~
◆ 「共働きなのに、なぜか貯まらない」
「2人で働いてるのに、思ったよりお金が残らない」
この相談、FPの現場ではとても多いです。
世帯年収が800万円〜1,000万円あっても、
気づけば毎月ギリギリ。ボーナスも消えていく──。
じつは、“共働きなのに貯まらない家”には共通点があります。
◆ 貯まらない家の共通点①:お金の流れが2本立て
夫婦それぞれが別口座で管理し、
「生活費は折半」「残りは自由」というケース。
一見フェアですが、
✅ 全体の支出が見えにくい
✅ どちらがどのくらい貯めているか不明
✅ 将来資金が計画的に積み立てられない
結果、“お互いに貯めてるつもり”で実は貯まっていない状態に。
◆ 貯まる家の共通点①:家計の“見える化”ができている
理想は、共通の「家族口座」を1つ持つこと。
やり方の一例
- それぞれの給与口座に振り込まれたら、
決まった金額を「家族口座」に自動振替 - 家族口座から
→ 生活費・住宅費・教育費などをまとめて引き落とす
これだけで、毎月の支出が一目で見えます。
“使いすぎ”が感覚ではなく数字でわかるようになるんです。
◆ 貯まらない家の共通点②:ボーナスを生活費で消化
ボーナスが出ても、「旅行・家電・塾代」であっという間。
計画的に使っていないと、貯蓄は増えません。
ボーナスの使い方で家計の将来が決まります。
◆ 貯まる家の共通点②:お金の「行き先」を決めている
ボーナスの配分を最初にルール化しておきましょう👇
例)手取り100万円のボーナスなら
- 教育資金:30万円
- 老後資金(NISAやiDeCo):20万円
- 旅行・レジャー:10万円
- 家電・予備費:10万円
- 残り30万円は貯蓄口座へ
どんな家庭でも、“使う前に分ける”ことで
自然とお金が残るようになります。
◆ 貯まらない家の共通点③:目標が曖昧
「なんとなく貯金」「将来のためにNISA」──では続きません。
貯まる家は、“数字のゴール”が明確です。
例)
- 5年後に教育費200万円
- 10年後に住宅頭金500万円
- 60歳までに老後資金3,000万円
ゴールが見えると、モチベーションも継続率も上がります。
◆ 貯まる家の共通点③:夫婦でお金の話をしている
「お金の話=喧嘩になる」ではなく、
“価値観をすり合わせる時間”と考えましょう。
月に1回でも、家計のミーティングを。
✅ 今月の支出はどうだったか
✅ 積立金はいくらになったか
✅ 次の目標は何か
たった30分でも、お金の方向性が共有できていれば、
夫婦の安心感も変わってきます。
◆ FPが伝えたいこと
共働き家庭の家計は、“チーム戦”。
大切なのは収入の多さよりも、仕組みと共有です。
✅ 家族口座を作って流れを一本化
✅ ボーナス・貯蓄・投資にルールを決める
✅ 夫婦で定期的に話し合う
この3つを整えるだけで、
お金が“勝手に貯まる仕組み”に変わります。
今の家計で理想の貯蓄ペースが実現できる?
「共働きなのに、なぜか貯まらない」
「ボーナスをどう振り分ければいいか分からない」
そんなときは、現状の家計で希望プランが実現できるかを無料でシミュレーションしてみましょう。
数字で見ると、“使い方のクセ”が一目で分かります。


